存在感抜群!オーボエの知られざる歴史とは?

祖先はルネサンスにあり

オーボエは二枚のリードを使って音を出す「ダブルリード」の楽器です。ダブルリードの楽器は歴史が古く、古代エジプトの壁画にもその存在が確認できます。

オーボエの直接の祖先は、中世ヨーロッパ、ルネサンス期に使われていたショームという楽器です。ショームはそもそも屋外で軍隊などが使用していた、形も音も大きな楽器でした。それが室内用に改良されて、オーボエは誕生したのです。

17世紀ごろに誕生したオーボエでしたが、その頃はまだキーが2、3個しかない非常に簡単な楽器でした。その後18世紀に入ってキーの数が増え、それに伴って安定した音を奏でることができるようになるのです。

ドイツ式対フランス式

現在世界で広く使われているオーボエはフランス式と呼ばれるものです。

17世紀に登場したオーボエは、音質音程と共にまだまだ不安定なものでした。その後改良が加えられていき、19世紀に入って画期的なメカニズムのオーボエが誕生します。その名も「コンセルヴァトワール式」。現在も使用されているこのキーシステムは、それまでの音程が不安定で、演奏するのも難しかったオーボエの欠点を改良しました。これによって、オーボエはより複雑で機械的な楽器へと変貌を遂げたのです。

19世紀、フランス式と並び立っていたのがドイツ式です。フランス式が主流となった現在でも、ドイツ式はウィーン式、あるいはウィンナ・オーボエと名を変え活躍しています。その1つがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団です。

オーボエとは、元々弦楽器のみで構成されていたオーケストラに初めて入った管楽器です。ダブルリードで発音する木管楽器で、ベートーベンの交響曲第5番「運命」ではソロパートでも活躍します。